GA4

[GA4] ランディングページの詳細解説

GA4のランディングページとは

GA4の「ランディングページ」とは、ユーザーがサイトを訪問した際に最初に開いたページのことです。つまり1セッションの中で最初に閲覧されたページが「ランディングページ」となります。

ランディングページはセッションスコープであるため、1つのセッション内では必ず1ページのみ存在します。なお、セッションが切れた後に再訪問した場合は、新しいセッションが開始されるため、そのセッションで最初に開いたページが改めてランディングページとして記録されます。

つまり、ランディングページの概念を把握するには「セッション」への理解する必要がありますが、セッションとは訪問単位で記録される集計単位と理解すればよく、簡単にいえば「1回の訪問」を指します。

ランディングページの集計単位

ランディングページをディメンションとして集計したのが「ランディングページ」レポートとなります。ランディングページはセッションの中で最初に閲覧されたページのことを指しますが、このランディングページをディメンションにおき、表示回数などの指標を並べたとき、どのような集計がされるのかを理解することが重要になります。

ランディングページはセッションスコープでの集計

ランディングページはセッション単位で1回のみ評価されるため、「セッションスコープ」のディメンションとして扱われます。セッションスコープで集計されるとは、そのセッション内で発生したすべての数値・成果が、セッションの起点となったディメンション(ランディングページ)に紐付けて集計されることを意味します。

ランディングページを分析するとは「セッションスコープ」で分析するということであり、この理解はGA4の仕様を理解する上でも最も重要ともいってもよいため、まずここを理解してください。

例えば、ユーザーがサイト内を回遊した末の「申し込み完了ページ」でキーイベントを発生させた場合では、そのキーイベント数は実際にコンバージョンしたページ(申し込み完了ページ)ではなく、訪問のきっかけとなった「ランディングページ」の実績として計上されます。これにより、サイト訪問の起点となったランディングページの実績の評価が可能になるのです。仮に「申し込み完了」ページにキーイベントがカウントされてしまうと、ランディングページの評価ができなくなってしまいます。

ランディングページ分析の重要性:集客力・回遊力・成約力

コンテンツの改善において、ランディングページの分析は極めて重要です。ユーザーがどのページを起点に閲覧を開始したかを把握できるため、分析を通じてサイト改善の多様な切り口を見出すことができます。

この点が、ページ単位で分析する「ページとスクリーン」レポートとの大きな違いです。ランディングページを分析するとは、そのセッションで集計されたデータ(アクセス数、ページビュー数、キーイベント数など)をランディングページに紐付け、最初の流入ページを起点として各種成果を評価することを意味します。

ランディングページで集客されたユーザーは、サイト内を回遊し、最終的に成約(コンバージョン)へ向かわせることが主な役割となります(※1ページ完結型のLPを除きます)。ランディングページを正しく評価するためには、流入の起点となったページごとに「集客力」「回遊力」「成約力」の3つの指標を紐付けて分析する視点が重要になります。

  1. 集客力:セッション数、新規ユーザー数(どれだけ外部から流入を生み出せたか)
  2. 回遊力:エンゲージメント率、セッションあたりの平均表示回数、直帰率(どれだけ興味を持って他のコンテンツへと進んだか)
  3. 成約力:キーイベント数(コンバージョン数)、セッションのキーイベント率(最終的な成果にどれだけ貢献したか)

このように、ただアクセス数の多さを見るだけでなく、「集客から成約までの流れを一気通貫で捉える」という全体像をイメージしながら分析を進めていくことが、ランディングページによる分析理解として重要な視点となります。

ランディングページの「集客力」

集客力があるページかどうかは、「ランディング ページ」レポートのセッション数で判断します「ページとスクリーン」レポートの表示回数では不十分な理由は、表示回数がイベント単位の集計であり、外部からの流入(集客)とサイト内回遊の両方が合算された総閲覧数を表してしまうためです。サイト全体の閲覧規模を把握するには適していますが、そのページ単体でどれだけ新しいセッションを獲得できたかという「集客の起点としての実力」を測ることはできません。そのため、流入のきっかけとなった最初のページを評価するには、「ランディング ページ」ディメンションを軸にセッション数を確認する必要があります。

ランディングページの「回遊力」

ランディングページの回遊力(サイト内での関心の高さ)は、標準の「ランディング ページ」レポートに備わっている「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」で評価することができます。

「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」は、そのランディングページを起点としたセッションにおいて、ユーザーがブラウザの最前面でサイトをアクティブに閲覧・操作していた平均時間を表します。

POINTランディングページ単体の閲覧時間ではないことに注意してください。ランディングページレポートはセッションスコープでの集計なので、ランディングページを起点としたセッションの合計閲覧時間がランディングページに紐付けられます。

また、時間だけでなく「複数ページをどれだけ巡回したか」という移動の多さを評価したい場合は、「セッションあたりの平均表示回数(PV数/セッション)」を組み合わせるのが効果的です。滞在時間と巡回数の両面から見ることで、ランディングページが次の閲覧行動へしっかりとつながっているかを正しく見極めることができます

POINT「ランディングページ」レポートののデフォルトの指標は最低限の指標しか並べられていないため、より多角的にランディングページを分析するには別途レポートをカスタマイズして「ランディングページ」レポートを作成し直すことをお勧めします

ランディングページの「成約力」

ランディングページを評価するにあたっては、最終的な成果ポイントであるキーイベントを発生させたかどうかを測る「キーイベント数」と「セッションのキーイベント率」が重要指標になります。しかし、この2つの成約指標単体だけで良し悪しを判断するべきではありません。「どれくらいの集客力(アクセス数)があり」「次のページにつなぐ力(回遊力)がどう機能し」、その結果として成約に至っているのかという一連の関連性を総合的に分析することが重要です。

たとえば、「集客力は高いが、キーイベントが発生していないランディングページ」があったとします。これを「成果につながらないページ」と安直に切り捨てるのではなく、集めたアクセス数を成果地点へ流すための内部リンク導線やCTA(行動喚起)を改善するなど、次の打ち手につなげることができます。反対に、「集客力は低いものの、キーイベント率が突出して高いランディングページ」が見つかれば、SEOや広告で流入数を強化するだけで全体の成果を大きく底上げできる可能性があります。

このように、集客力・回遊力・成約力の3つの軸から多角的に判断することで、単なる優劣の評価にとどまらず、状況に応じた効果的な改善策を導き出すことができます。

標準レポートのランディングページの解説

ランディングページのセッション

ランディングページの「セッション」とは、そのページから訪問が始まったセッション数(閲覧開始数)のことです。これにより、対象のページ(ランディングページ)からどれだけの流入があったかを把握できます。

ランディングページのアクティブユーザー

セッションスコープのディメンションである「ランディングページ」に、ユーザースコープの指標である「アクティブユーザー」を組み合わせることで、そのページをサイト訪問の起点(最初のページ)として流入したアクティブユーザー数を集計することができます。

ランディングページの新規ユーザー数

セッションスコープのディメンションである「ランディングページ」に、ユーザースコープの指標である「新規ユーザー」を組み合わせることで、そのページをサイト訪問の起点(最初のページ)として流入した新規ユーザー数を集計することができます。

ランディングページのセッションあたりの平均エンゲージメント時間

ランディングページに「セッションあたりの平均エンゲージメント時間」を組み合わせることで、そのランディングページを起点として開始されたセッション全体の平均エンゲージメント時間を集計することができます。これにより、「どのページから流入したユーザーが、その後のサイト回遊も含めてサイトを閲覧しているか」を評価・比較することが可能になります。

POINTランディングページ単体の滞在時間ではない点に注意
ここで集計される時間は、ランディングページ単体にとどまっていた時間ではありません。そのページを入口として始まったセッションにおいて、サイト内全体で発生したエンゲージメント時間の合計をセッション数で割った値となります。

ランディングページのキーイベント

「ランディングページ」ディメンションに「キーイベント」指標を組み合わせることで、そのページを起点(最初の閲覧ページ)として開始されたセッション内で発生したキーイベント数を集計することができます。 これにより、「どのランディングページがコンバージョン(キーイベント)の獲得に最も繋がっているか」をランディングページ単位で評価することが可能です。

ランディングページの合計収益

「ランディングページ」ディメンションに「合計収益」指標を組み合わせることで、そのページを起点(最初の閲覧ページ)として開始されたセッション内で発生した売上・収益金額**を集計することができます。 Eコマースの購入イベント(`purchase`)の購入金額や、キーイベント発生時に渡される金額・通貨データ(`value` / `currency` パラメータ)を集計することで、「どのランディングページが最も直接的な売上を生み出しているか」をセッション単位で評価することが可能になります。

ランディングページのセッションキーイベント率

「ランディングページ」ディメンションに「セッション キーイベント率」指標を組み合わせることで、そのページを起点(最初の閲覧ページ)として開始されたセッションのうち、キーイベントが発生したセッションの割合(%)を集計することができます。 これにより、流入ボリューム(セッション数)の多寡に左右されず、「どのランディングページが最も効率よく成果(コンバージョン)を生み出しているか」をランディングページごとに比較・評価することが可能になります。

セッション キーイベント率=キーイベントが発生したセッション数全体のセッション数×100\text{セッション キーイベント率} = \frac{\text{キーイベントが発生したセッション数}}{\text{全体のセッション数}} \times 100

GA4のランディングページ分析をさらに効率化したい方へ

GA4の標準「ランディング ページ」レポートは、UIの制約や分析指標が十分ではなく、深いインサイトを得にくいのが実情です。ランディングページをより深く分析するには、「直帰率」「ページ/セッション」「再訪問率」といった実用的な分析指標を活用した、BigQuery連携を前提とした設計が欠かせません。

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