ブログで執筆したGA4とSQLに関する記事を順を追って学習できるようにまとめたページになります。ブログ記事をどこから読んでいけばいいのか分からない場合に参考にしてください。ブログ記事のすべてを網羅しているわけではありません。現状、まだまだ記事数が足らず特に初心者向けの超基本的な解説が不足しているため拡充を予定しております。そのため、何が分からないのか、疑問点などありましたらメールにてご連絡ください。
GA4×SQLの学習にあたり
GA4からデータを取り出すにあたっては「SQL」というプログラミング言語を使用します。SQLで書いたプログラムを「クエリ」と呼ぶことがあります。以下、「SQL」と「クエリ」は同一の意味として扱います。またGA4のデータを取り扱うためのクエリのことを「GA4SQL」など造語を使って指すことがあります。
GA4SQLを学習していけば分かってきますが、基本となる文法・構文を使いまわすことが多く、全く新規で構文を作成することはあまりないということに気付くはずです。そのため、全体のクエリでみればユニークなアウトプットを生成するクエリになりますが、一文一文のクエリはほぼ共通化されています。GA4SQLをマスターするための鍵はここにあり、結局は既存の出来上がったクエリを組み合わせているだけということに気付けば、あとは自身で作りたいものを自由に作れるようになるはずです。
前提知識
GA4のデータ取得にあたりSQLを使用します。ですが、基本的なSQLの理解がなければGA4SQLの習得はより困難に感じられることが予想されます。そのため、まずはSQLの基本理解の習得をお勧めします。学習のポイントとしてはSQLはやはり手を動かさないと習得できない類のスキルであるため、本を読むだけではなくBigQueryで実際にクエリを書いて学習してください。また、GA4SQLの基本的な範囲ではSELECT文しか扱わないため、SELECT文以外のDML文やDDL文の学習は不要です。そのための推薦図書は以下となります。
※本ページにはプロモーションを含みます ユニバーサルアナリティクスの提供が24年7月に終了し、否応なしにアップデート版であるGA4に移行することが余儀なくされた。もちろんGA4がリリースされたのは20年10月であったため十分な猶予期間が与えられてはいたが、GA4を使いこなすためのスキルのアッ...
GA4の理解
GA4には似たような名前の付く用語がいくつもあるため、その違いを理解しておく必要があります。SQLの内容については後での理解で構いません。
アクティブユーザー数の定義 GA4にはユーザー数のカウント方法にいくつかの条件を付けたものを用意していて、その中の1つに「アクティブユーザー数」がある。近しい指標としては「合計ユーザー数」(探索での表記は「総ユーザー数」)があり、これは全く条件を付けずにカウントされている。対して「アクティブユー...
はじめに「新規ユーザー数」の取得については探索と一致する結果が得られるSQLを提示できるが、「リピーター数」については探索との値とかなりズレが生じており原因についてはまだ調査中である。何か分かり次第、追記するが現時点での見解はGA4のリピーターの定義に則りカウントしているためBigQueryの値を採...
GA4×SQLの基本クエリ
GA4のデータを日次の時系列で取得するクエリが書けるようになることがまず基本クエリとなります。
BigQueryにエクスポートしたGA4のデータをSQLでPV(ページビュー)を取得するための基本的な書き方を解説する。ちなみにここで解説するのはGA4のSQLの中でも最も単純なSQLを例にするが、実務で使えないほどに単純化すると、それはそれで使えないサンプルになるため、実務レベルで使えかつ必要最...
GA4のセッションの集計では、トラフィックソースがセッション中に変わったとしても新しいセッションとしてカウントされない。これが旧UAと大きく集計方法が異なる点であり、考慮すべき点は単純にデフォルトの30分のセッションタイムが切れたときにセッションが切れるという仕様になった。セッションに関する詳細事...
日次のページごとのページビュー数をBigQueryから集計するクエリについて解説する。ページビュー数はそれ自体を単体でモニタリングすることもあるが、ページへとドリルダウンしページビュー数の推移を追うことで個々のページの閲覧数の推移に大きな変動が起きていないかをチェックできるため、改善アクションにつな...
「エンゲージメント セッション」とはユーザーのエンゲージメントを測定するGA4の中でも重要な指標となる。探索の表記では「エンゲージのあったセッション数」となる。エンゲージメントとなる定義は以下の通り。 10 秒を超えて継続したセッション コンバージョン イベントが発生したセッション 2 回以上のペ...
GA4における「コンバージョン」は「キーイベント」へと名称が変更された。どちらとも、もとになっているのは「イベント」であり、そのイベントに意味付けをしたものがコンバージョンなりキーイベントとなる。BigQueryにエクスポートされたGA4のデータでは、このような意味付けされたイベントという概念はない...
ボタンクリックに関する集計方法をまとめていく。ボタンクリックに関しては予めボタンに対してイベントを既に割り当てているケースや、イベントととして集計していないケースもあるが、それぞれのケースについて随時解説を更新していく。また、集計対象としているのは「イベント」であるため必ずしも「ボタン」でなければ...
GA4×SQLの分析クエリ
GA4のデフォルトに備わっていて分析に活用できる指標は、「ユーザーエンゲージメント」と「エンゲージメント率」くらいしかありません。BigQuery・SQLを活用しなければならない大きな理由はここにあり分析軸を増やすため、分析に特化したクエリを取り入れていく必要があります。
GA4のデフォルトの直帰率はエンゲージメント率の逆数であり、ユニバーサル アナリティクス(UA)の直帰率とは異なるものとなっている。UAの直帰率はランディングページから次ページへ遷移せずに離脱した割合のことを指す。UAも過去の産物となり、UA定義の直帰率の馴染み深さもなくなっていくかもしれないが、ラ...
かつてのユニバーサルアナリティクスには「ナビゲーション サマリー」というレポートがあり、指定したページの「前のページ」と「後のページ」を確認することができた。GA4では同様のレポートはデフォルトでは用意されておらず、探索を利用しても同じようなレポートを作成することはできない。「前のページ」などは探索...
コンテンツを評価する方法はいくつもあるが、ここではランディングページ改善のための最終的なCVの貢献度を評価することを目的とした分析方法を解説する。そのため、これがコンテンツを評価するための唯一の方法でもなく、コンテキストに合わせてコンテンツを評価していくことが望ましい。 ボトム評価としてのコンテンツ...
作成したコンテンツが後日ユーザーの再訪問に貢献しているかを検証する指標を「ページ単位の再訪問率」という。GA4の指標でこのようなページ単位の再訪問率の指標はなく、探索での検証はできなくはないが手間がかかりすぎるため、より効率的に検証できるBigQueryを活用することが望ましい。 コンテンツの再訪問...